大木金太郎 (1929-2006)

[ プロレス ]
2006年10月26日 木曜日

…という元プロレスラーが現地時間の今日(10月26日)亡くなった。

本名は金一(キム・イル)。プロレスラーを目指し韓国から日本に来たが1959年に密入国のため逮捕、結局力道山が身元引受人になって釈放されることから彼のレスラー人生は始った。翌1960年に日本プロレスに入門した馬場正平猪木寛至、マンモス鈴木とともに『若手四天王』、鈴木が脱落してからは『若手三羽ガラス』と呼ばれていた。が、結局馬場と猪木の影で、本当の意味でトップになることはなかった。日本プロレスが倒産してからは、新日本プロレスで猪木と一騎打ち、全日本プロレスで馬場とも試合をしたり、かと思えば短期間だが国際プロレスにも入団したり、日本では色んなとこを渡り歩いてた。

地元韓国ではプロレス一時代を築きあげたくらいの英雄になった。ただ、彼が現役を退いてからは、韓国プロレスも下火。要するに、『韓国プロレス=金一』と言っても過言じゃないんだろうと思われる。アメリカでもLAやTexasでそこそこの活躍をした。

と、まぁ偉そうに書いてるが、実は彼の試合をリアルタイムで見たことはあまりない。丁度自分がプロレスを見始めて一、二年で日本では試合をしなくなったからだ。だが昔のビデオを見たりすると、一部のオールドファン達が言うほど酷いレスラーでもない様な気がする。

いずれにせよ、アジアのプロレス史に名を残す人物であることには変わりはない。

また一人、昭和のプロレスを思わせる人物が亡くなった。

RIP…


音楽(?)ハシゴ

[ 音楽 ]
2006年10月22日 日曜日

別にそういうわけじゃないけど、特にこれといったタイトルを思いつかなかった。

今日は、夕方教会の友人と二人で、ManhattanのウェストサイドにあるRedeemer Presbyterian Churchの夕方礼拝に行ってきた。その教会の賛美バンドが面白いらしい。

バンドはサックスも入って5、6人くらい。よく色んな教会でやってるプレイズソングや賛美歌を、多少ジャズっぽいアレンジで演奏し、それにのせてみんなが歌う。コード進行も面白いのが結構あった。牧師の話も説得力があったし、日曜の夕方、幅広い年齢層の人達が教会を埋め尽くすのがなんとなく判るような気がした。全体的に、「うちらはこういうスタイルの礼拝がやりたい。」というのがはっきり出てたと思う。うちの教会も見習わないと。

礼拝の後は、10ブロックちょっと歩いて、ジャズで有名なレストラン、『Cleopatra’s Needle』へ初めて行った。毎週日曜は、前から聴きたいと思ってた日本人ピアニストをリードにジャムセッションをやってるらしい。

ジャムが始る前の8pmからの第一セッションで彼のピアノがじっくり聴けるらしいが、礼拝が終わったのが8:30pmくらいだったので、大半を逃してしまった。でも聴いた限りでは、素晴らしい演奏だった。ただ、第二セッションからはジャムなんで、色んな別の楽器も参加し始めて、ピアノをじっくり聴けなくなったんで、メシを喰った後、さっさと出てきてしまった。次回はちゃんと8pmから来て、彼の演奏をしっかり聴こう。

自分はプロのミュージシャンじゃないけど、時々人前で演奏してる以上、ジャズにしろ普段行かない別の教会にしろ、素晴らしい生演奏を聴くと、いい刺激にも参考にもなる。先日のSaint Peters Churchにしろ、今後も時々こういう感じで、色んな音楽を聴いていきたい。

とはいえ、物件が決まって引っ越してローンを払い始めると、そんな余裕もなくなるのかなぁ…。


Tower Records (1960 – 2006)

[ 音楽 ]
2006年10月15日 日曜日

“Church ain’t out until the fat lady sings.”
米国南部にこういう諺がある。「教会は、太った女が歌うまで終わらない。」という意味で、おそらく、よく黒人の教会で太った女性が礼拝の最後の方で上手に歌うことが由来じゃないかと思う。別のバージョンでは、「The opera ain’t over till the fat lady sings.」ってのがあって、オペラでトリを務めるソプラノに太った人が多いことかららしい。日本人にはこっちの方が判り易いんだろうな。どちらが先か、色んな説があるが、実際のとこ不明。

広島県北の山奥で生まれ育ち、高校もTennessee州のド田舎だった自分が、高三の秋、初めてNYに遊びに来た時、多くのことに感激した。その中の一つは、SoHoにあるTower Recordsだった。二階、三階と上がってっても、色んなジャンルのCDコレクションが並び、欲しかったものが殆ど手に入るんじゃないかという印象があった。実際、当時高校・大学と住んでたTennesseeやTexasのCD屋では見つからないものがかなりあった。

一方、これまた高三の時に行ったHollywoodのSunset通りにある第一号店は、期待してたほど大きくなかったのもおぼえてる。だが、老舗レコード屋としての雰囲気があったのも確か。

今でこそVirgin Megastoreという、もっとでかいのがTimes Squareに建ってるが、当時は、Tower Recordsこそが巨大レコード店の象徴だった。

その『タワレコ』がなくなるらしい。3、4年前だったか、うちから最寄のYonkers店がなくなった時にも、「みんなオンラインでCD買っとるもんな。大丈夫かな…。」と心配だった。

今では、特に若い人達は、好きな曲を手に入れる時にはMP3でもダウンロードすればいい。だが、その一方で、曲目だけではなくカバーやジャケットも含めた『アルバム製作』ってのが忘れられそうな気がする。そのまた昔、LPレコードなんて買ってた頃は、中開の写真とかもあって、まさに『アルバム』を買ってたわけで、ビデオとは違う意味でビジュアルな面でも楽しめた。

これまでも、他のCD屋がどんどん閉店していった。でも、店じまいセールをする度に、CDを買い込む多くの人々を見てると、やっぱみんなCDは買っておきたいんじゃないかと思う。コンピューターを使いこなせてない人達もいるわけで、CDの焼き方はもちろん、音楽のダウンロード法さえ知らない人もまだ多い。

実際に店に行って、色んなCDを見比べて買ってく。判らない時には、店員の中に時々いるオタクみたいな奴に聞いて、嬉しいくらい詳しい情報を得る。それも『レコード屋』に行くことの楽しみの一つだったはず。インターネットを使いこなせてる連中は、もっと楽に情報を得ることができるわけだが、オンラインでの間接的なものではなく、店頭での人間同士の直接のやりとりってのが少なくなってく。今回の出来事は、それを象徴してるかのようにも思えた。

ただタワレコの場合、他の閉店してったチェーン店同様、オンラインショッピングの路線についていけなかったという説もあるが、他の店と比べて値段が高かったという事実もある。実際、オンライン販売は結構早めに始めていた。

“The fat lady has sung … she was way off key. Thank You, Thank You, Thank You.”
81歳の創業者Russ Solomonが社員宛に流したメールの中の一言。「太った女性は歌い終えた。それもかなり外れた音で。みなさんご来場ありがとう。」ってなとこだろうか。冒頭の諺からすると、フィナーレは華やかなものではなかったという風にとらえるのが普通だろうが、この場合、膨張していた企業が周りのノリからずれていたと理解してもいいんだろうと思う。

何はともあれ、自分にとっては寂しいニュースだ。


日本庭園

[ ニューヨーク ]
2006年10月14日 土曜日

このWestchester郡には7年以上住んでるが、今日始めてこの郡内にある日本庭園に行ってきた。North Salemという小さな村にあるHammond Museum。そこで午後から知り合いがやってるバンド『WaFoo』が演奏するというんで、せっかく近場だし聴いてくることにした。

通常、日本風のフュージョンをやってるバンドって、事とか尺八とかを入れることが多いみたいだが、彼らの場合、殆ど日本の楽器はなし。彼らが実際どんな音楽をやってるかはウェブサイトを見てもらうとして、個人的に感じたのは、みんなプロだけあって、かなりまとまってるし、上手いと思った(当たり前か)。野外演奏も十分慣れてて、外であれだけの音を出せるのも凄い。

庭園自体は、なんと言っていいのやら。正直言って、写真で見た方がよかった。多分枯葉とかをある程度掃除してたら、もっときれいに見えたのかも。真夏に行くってのもいいんだろうし。木とか花に詳しかったら、もうちょっと良さがわかったんだろうな。

演奏は、『Site Specific Works with Nature』というイベントの一部として行なわれたみたいで、折り紙とか習字とか、色んなものが展示されていた。入場料は一人$3なのに、軽食も無料で並んでて、おまけにワインも置いてあったので、結構よかった。さすがにあぁいう場所なんで、少し遠慮しながら飲んだんだが…。山口のポン酒の宣伝もしてて、これまた試飲ができた。吟醸の方をもらえたが、「あのにごり酒もほしい…」とか言ってたら、嫁さんに「もう、やめときなさい。」と止められた。

調子にのり過ぎるのもよくないらしい。


All Nite Soul @ Saint Peter’s Church

[ 音楽 ]
2006年10月8日 日曜日

先月に引き続き、今夜もジャズを聴きにManhattanのSaint Peter’s Churchへ行ってきた。

とはいえ、今回は全く違うイベントで、なんと5pmから2amまで、色々なミュージシャンが交代で演奏し続けるというもの。入場料$20で、入退場いつでもいい。おまけに教会内では食事も安値で用意されている。

自分達が行ったのは7:30pmごろ。その時は、ピアニストの婆さんが演奏してる最中だったが、これがまたシブい。その後に続いて演奏した人達を見ると、なんか5pmの開演から来てりゃよかったって感じだった。

教会内で用意されていたもので軽く食事を済ませて、礼拝堂に戻った時に演奏していた二人が、これまたすごかった。トランペットとピアノのコンビなんだが、ピアノが良すぎて、トランペットも悪くないのに『普通』に聴こえてしまうくらい。独特な演奏で、凄いピアニストだと思ったんで、演奏後名刺をくれるように頼んだが、持ってないらしく、メモ用紙に名前と電話番号を書いてくれた。まだまだ無名の天才ピアニストってやつなんだろうか…と思って、うちに帰った後『Aaron Diehl』という名をネットで調べると、Julliardでジャズを専攻している学生らしく、NHKでも天才アーティストとして紹介されたとか。どうやらアメリカよりも日本での方が多少有名ならしい。

その他にもジャズとはいえ、色んなスタイルの人達が出てくるわけで、自分達が見た中では殆どハズレはなかったと思う。先月同様Harlem Blues & Jazz Bandも出てきたが、彼らの出番が一番盛り上がってた。

前回も書いたけど、$20でこれだけ色んな凄い人達の演奏を聴けるとは、やはりNYは素晴らしい。

来年はちゃんと5pmから来ないと、もったいない。