20周年

[ 未分類 ]
2007年4月23日 月曜日

昨日の礼拝の最後の賛美歌『かいぬしわが主よ』を弾いてる時、周りにいる誰にも気づかれてなかった様だが、いつの間にか涙が出ていた。

20年前の今日、自分はこの国に来た。NCI (Nippon Christian Insititute)という団体の留学制度を通して、中学三年~大学一年の合計33人の生徒のグループの一人だった。自分達は第13期生。4ヶ月ほど、ノースキャロライナ州ベルモントにあった大学で英語研修を受けた後、全米の学校に散らばっていった。

英語研修とは言え、英語学校に来てるのは当然ながら英語圏外から。英語よりもスペイン語やアラブ語の汚い言葉の方を先に覚えてしまった。

「アメリカの食事はこんなに酷いんか。」と思いながら喰ってた大学のキャフェテリアのメシも、今思えば他の高校や大学と比べたら美味しかった。

アメリカに来てるのに、なぜか毎朝ラジオ体操をさせられていた。

そのくせ「アメリカなんだから」ってことで、年上だろうが下の名前で呼び捨てという規則があった。『~さん』付けもあだ名も禁止。最初は二つ年上の女の子達を呼び捨てにするの、やけに緊張したような記憶がある。でも自分にとっては、この規則がみんなとの関係を強くしてくれたような気がしないでもない。

『かいぬしわが主よ』は、ベルモント滞在時、夜に持たれてたバイブルスタディの中で、持ち回りでピアノの奏楽をしてた際、初めて自分が練習した賛美歌だった。時々礼拝で弾くけど、昨日は弾いてる最中に「そういえば20周年じゃ…」とか思ってると、特別な気分になってしまった。

去年は関係者の死が続き、13期生にとっては特別な年だった。長年闘病生活をおくっていた鈴木理平氏(NCI理事長)、バイブルスタディをしてくれてた白神章道牧師(日本キリスト教団水戸教会)、そして同期生の小田暁星

当時の仲間の多くは連絡が取れなくなってしまったし、確かにNCIは過去のものかもしれない。中には帰国して、「そういえば自分って留学してたんだ…。」という程度の連中がいてもおかしくないし。

でも、当時のNCIの連中でこれ読んでくれてる奴がいたら、時々みんなのことを思い出してやってほしい。みんなそれぞれの人生の中で13期生の存在は大きかったはずだし、『今の自分』ってのがあるのも、一度は大きな決断をしてアメリカに渡った『あの時の自分』があったからだと思うしね。もし自分が日本に住んでたら、今頃20周年記念パーティとかやっとるんだろうが…。

長い様であっという間に過ぎてしまった20年間。ずっと守ってきてくれた神様、地球の裏側から応援してくれてた両親や家族、友達、そしてアメリカに来てから世話になった人達、みんなに感謝したい。


コンロ

[ 飲み喰い ]
2007年4月11日 水曜日

独身時代に住んだ数件のアパートでは、キッチンのコンロというとガスと電気が半々だったんだけど、結婚して以来この一月に引っ越すまで七年以上住んだアパートではガスコンロだったんで、未だに引っ越して来たコンドの電気コンロに慣れてない。熱を上げたり下げたりするタイミングが難しいというか、中々料理するのが難しい。しいて言えば、ガスコンロよりも安全ってのが長点ってことくらいか。

ここんとこホワイトプレインズの日本食料品店『大道』で牛タンの薄切りを買って来て焼くことが多いんだけど、これが電気コンロだと中々火加減の調整が難しくうまくできない。煮物や炒め物はそんな苦じゃないんだけど、単純に塩とコショウだけで焼くとなると、難しい。そのうえ、薄いんですぐ焼けてしまうし。

というわけで、自分が得意とするズリ炒めを期待してる方々、ここの台所に慣れるまで、もうしばらく待ってくだされ。

っつうか、共働きの我々は、部屋を片付ける暇も少なく、未だにダンボールに囲まれて生活してるんで、人を呼ぶのは、いずれにせよ当分先の話なんだが…。


WWEの殿堂2007

[ プロレス ]
2007年4月1日 日曜日

今夜は世界最大のプロレス団体WWEが毎年行なうビッグイベント、レッスルマニア。今回で23回目。これまでWWEのPPVは注文したことないんで、今回も無し。そこまでして見る気は無い。

ここ数年、WWEがマニアの前夜にやってるのが、WWE殿堂入りセレモニー。WWEに貢献してきた人間はもちろん、そうでない人間でもDVDの売り上げなど、何らかの商売につながれば、殿堂入りされちゃったりする。んで、このセレモニーは、前半がWWE.comで、後半は普通のテレビ局で放送される。

去年は、AWAのDVDセットをWWEがリリースしたせいか、WWFを天敵視してたはずのAWAのオーナーだったバーン・ガニアが殿堂入り。今年もその勢いか、AWA世界ヘビーチャンピオンとして人気だったニック・ボックウィンクルが殿堂入り。自分が日本を出る前も、よく来日し、ジャンボ鶴田が日本人で初めてAWA世界王座を獲得した時の相手もニックだった。今回のDVDセットで感じたのは、日本のプロレス中継では判らなかったけど、ニックは試合だけじゃなく、喋りも抜群に上手かったってこと。セレモニーでは、AWAでニックのマネージャーを務めてた、ボビー・ヒーナンがプレゼンテーターだった。

今回のレッスルマニアは会場がデトロイトということもあってか、かつて同地区でプロモーター兼トップレスラーだった故ザ・シークも殿堂入り。プレゼンテーターには、シークの二人の弟子である、ロブ・バン・ダムとシークの甥のサブーが勤めた。

日本では国際プロレスで暴れてたワイルド・サモアンズだが、自分が見たのは新日本のテレビ中継だけだった。当時は外人なんてみんな同じに見えてたんで、双子だとばかり思ってたが、最近買った国際プロレスのDVDで彼らの試合を見ると、顔が似てないことに気づいた。今回の殿堂入りセレモニーで歳をとった二人を見ると、もっと似てなかった。ピーター・メイビアやサモアンズを初めとするサモア系有名レスラーの殆どは家族か親戚。サムゥーや全日本で活躍中のロジー、リキシ・ファトゥー、ウーマガだけではなく、ザ・ロックもヨコズナもそうだ。、娘婿まで含むと故ゲリー・オブライトも家族に入る。プロレス界に貢献しまくってる一族。

ミスター・フジは、本名をハリー藤原といって、日本語は片言しか話せないハワイ人。以前ダラスでヨコズナの試合を生観戦してた時に、一緒に行ってたアメリカ人の友達に対するウケ狙いで、日本語で結構酷いことをフジに野次ったけど、フジがこっちを向いてニッコリおじぎしてた。最近(?)のファンにはドン・ムラコやヨコズナの悪役マネージャーとして有名だが、現役時代はタロー・タナカやマサ斉藤とのコンビで暴れまくった日系悪役。数年振りに見るフジは、歩くのも喋るのもやっとで、歳をとったという印象だったが、公の場に出てくれるだけでもうれしい。

故カート・ヘニングは、個人的な意見では、WWEやWCWといった全米規模でサーキットする団体が普通になった時代よりも、それ以前の各州に団体があって、それぞれ毎週数千人の観客を動員してた時代の方がよかったのではないかと思わせる様な、ギミックなして十分通用する選手。レスラーだった父ラリー・ヘニングを含む、家族全員でセレモニーに参加してた。

現在RAWで解説を務めるジェリー・ローラーは、今でこそ下品なネタで人気だが、地元テネシー州メンフィスでは、かなりの人気で今尚現役。プレゼンテーターは、メンフィスの実況を長年勤めてるランス・ラッセルにやってほしかったなぁ…。

RAWの実況、ジム・ロスは、かつてビル・ワッツ(日本ではワット)のミッドサウス地区でリングアナウンサーやテレビの実況を勤め、同地区がジム・クロケット・プロ(後のWCW)に買収された後も数年実況を続け、その後WWFに移転した、名アナウンサー。WWEでは副社長の一人でもある。ただ気に入らなかったのは、紹介のビデオの中で、ジム・ロスが、嘗て南東部一帯で名実況として今も語り継がれている故ゴードン・ソリーよりも素晴らしいという様なことを言ってた部分。アメリカでは『プロレスの声』と言われてたソリーを抜く人間は、まだいない様な気がする。

番組の最後に登場したのはダスティ・ローデス(正確にはローズ)。プレゼンテーターにはダスティン(ゴールダスト)とコディ。この息子達二人のスピーチも素晴らしかったが、ダスティ本人のが、期待してなかったけど最高だった。会場にいたリック・フレアーやハリー・レイス、アーン・アンダーソン、リッキー・スティムボートといった往年の名レスラー達をほめまくってた。フレアーに関しては、ダスティの息子達が喋ってる最中から泣きまくり。ダスティは長年ビンスと仲悪かったけど、去年ダスティのDVDセットも発売されたことだし、今回の殿堂入りも当たり前と言ったとこか。

さて、来年のレッスルマニアの会場はフロリダ州オーランド。フロリダにちなんだ関係者が殿堂入りするんだろうと思われるが、前述のソリーはもちろん、ジャック・ブリスコやエディ・グラハムらが殿堂入りして、今の若いファン達に昔の偉大な選手達を紹介して欲しいところだ。先日WWEは、かつてダラスを中心とした人気団体WCCWの映像も買収したため、今年WCCWのDVDセットが発売される予定なんで、来年は『鉄の爪』フォン・エリック一家の殿堂入りも期待される。

いくらただのマーケッティングのためとはいえ、色んな昔の選手達が登場して喋ってるのを見るのは、素直に嬉しい。