Wrestle Kingdom 12

[ プロレス ]

毎年1月4日には新日本プロレスが東京ドームで、同団体としては年間最大の大会『Wrestle Kingdom』を開催するわけだが、新日本プロレスワールドというストリーミングサービスで生放送が観れるとはいえ、米国東海岸では大体開始が午前2時とか3時、終わるのが7時や8時過ぎるという、まともに観てたら寝れもしないし、仕事に行く準備もできない時間帯。

ありがたいことに、今日は大雪のため、せがれの学校も休みで、自分のお客さんも閉めるってのを夕べから知ってたんで、観る機会はあった。

とはいえ、2時頃始まるのをずっと観続ける気はなかったんで、早めに起きたら最後の2、3試合くらい観れるだろうと思い、とりあえず最初のバトルロイヤルだけ観た。癌と闘病中の垣原賢人が優勝し、試合後、頸椎完全損傷で療養中の高山善廣にエールを送った時は、さすがに感動した。あとは、どうせ、生で観たかったのは最後の2試合だけで、他の試合はネットで結果が判る前に観れればいいと思ってたんで、さっさと寝た。

そんな時に限って、いつも真夜中に目が覚める自分が、朝までずっと寝てしまう。「ありゃ、結構逃したかな」とか思って7時頃だったか、スマホにイヤホン付けてベッドの上に持って来て新日ワールドにログインしたら、丁度最後から2試合目の煽りビデオが始まるとこだった。

ふと横を見ると、いつの間にか自分と嫁さんの間に(いつものごとく)せがれが寝てやがる。普段は、狭くて自分が寝れなくなるんで、なるべく追い返すが、自分のデスクトップパソコンはせがれが寝る部屋に置いてあるもんで、今回はせがれをそのままにしといて、今度はパソコンでログイン。結果、大き目の画面でゆっくり観れた。他の試合は、後で英語の実況で観た。

プロレス的には古臭い考え方を持ってるかもしんない自分としては、3ウェイや4ウェイってあまり好きじゃなく、特に新日での選手権試合でそういう試合形式だと、未だにしっくりこない。当然ガントレット戦も。まぁ、選手数が多いし、海外にもウケることをする必要もあるだろうから、しょうがないのかもしらんが…。

鈴木みのるは、敗者髪切り戦で負けた後もかっこいいと思った。相手の選手が用意した椅子じゃなく、自分が持って来た椅子に座り、相手からバリカンを取り上げ自分で髪を切ったその行為を、日本語の実況では、『切腹』と例えてたが、英語の実況では、「(髪切りは)そういう約束だったんでしょうがない」で済ませてた。英語でプロレスの実況ができて、そのうえ日本の文化も多少理解してる人って、なかなかいないんだろうけど、でもやっぱ、そういうとここそ上手く解説できる人がいたらいいな…とも思った。

最後から2試合目は、新日外国人レスラーのトップ、ケニー・オメガと、ついこないだまでWWEのメインイベンターの一人だったクリス・ジェリコのノーDQ(反則負けなし)ルールのIWGPユナイテッド・ステーツ・ヘビー級選手権試合。今の新日、自分には存在意義が理解できないタイトルが幾つかあって、これもその一つなんだが、試合自体は結構面白かった。でも反則なしってことは、テーブルや椅子を使い放題ってことで、それで盛り上がったというのが大きかったんで、次回は普通のルールで、両名人がどこまで面白い試合をしてくれるのか興味ある。でも、ジェリコって今後も参戦するんだろうか…? 最近ほとんど裏事情のニュースサイトとか読むことないんで(元々あまり興味ないし)、よう判らん。

最後の試合は、オカダ・カズチカに内藤哲也が挑戦するIWGPヘビー級選手権試合。これまで何度も書いてるが、どうも自分はオカダが好きになれない。凄くうまいのは判るんだけど、雰囲気なのか表情なのか、はっきり表現できないが、とにかく好きになれない。

一方、内藤はというと、今の新日では最も好きな選手。比べたら変かも知らんが、少なくとも自分にとっては、かつての長州力を思い出させる。「この選手、嫌いってわけじゃないけど、一体何がやりたいんだろ…」とか思ってたら、メキシコから帰国後、雰囲気が全く変わってて、『反体制』っぽいキャラになり、突如人気が出た。

正直、オメガとジェリコの試合のインパクトが結構強かったんで、オカダと内藤の試合はどうなるんだろうかと、不安と期待が入り混じったまま観続けたような気がする。でも、やっぱよかった。

当然、内藤のファンなんで勝ってほしかったが、終わってみたら、オカダ防衛で良かったと思う。

というのは、今回は、ESPNやスポーツ・イラストレイテッド、ローリング・ストーンといったアメリカのメディアのウェブサイトが新日に関する記事を何度も載せ、更にジェリコ参戦で、本当の意味で世界から注目され始めて初のドーム大会だったわけで、人気絶頂の選手が王座奪取というより、今のチャンピオンを世界に披露するということでよかったんじゃないかなと、そう思った。

負けた内藤の試合後のインタビューも、十分説得力あったし、これからも楽しみ。

新日には、「WWEだけがプロレスじゃない」というのを、今後も世界に見せつけてほしいと思う。