『Shine a Light』

[ Happy Hour / 信仰 / 音楽 ]

去年の10月のHappy Hour結成10周年コンサートに向けて、二人で「何か、新しいことやりてぇなぁ…。」とか語り合ってて、思いついたのが、多分まだ日本語訳にされてないと思われる曲を、訳してみようってことだった。

最初は別の曲を色々考えながら訳そうとしてたんだが、ある日、クリスチャン系とは全くかけ離れてるバンドのある曲を久々に聴いてて、「これじゃ!」って感じた。

ローリング・ストーンズの最も人気のあるアルバムの中の一枚『Exile on Main St.』(放題: メイン・ストリートのならず者)に入っている『Shine a Light』という曲。放題では『ライトを照らせ』ってなってるが、詞を理解すると、絶対そうならないはず。

以前から好きだった曲なんだが、多くの教会では、もうストーンズの曲だという理由だけで却下ってこともあり、クリスチャン関連の集会でこの曲をやるってのことを思いつくことさえなかった。とはいえ、『Happy Hour』というユニット名自体、酒に関する名前なんで、活動開始当初は、広告などで名前を削られ、二人の個人名だけ並んでたこともあったくらいなんで、思い切ってやってみようかと。

この曲を聴いてて思ったのは、みんな生きてると、周りに数人、必ず、「おい、しっかり生きてくれよ…。」って思える相手っているわけで、そういう連中に対してこの曲のような感情を持ってしまうってのもあるけど、ある意味、自分自身に対してもそういう時期があったかも…ってこと。Happy Hourの相方なんて、コンサートでこの曲の紹介をわしが終えたら、付け加えて、「うちの教会の人達のことを思い出す歌です。」とまで言いやがった。(笑)

ストーンズの曲とはいえ、あくまで相方が歌うのを想定して言葉や流れを考え、優しそうな言葉を選んでみた。当然アレンジも雰囲気も全く違うけど、歌詞自体は結構忠実に訳できてると思う。

コンサートの数日後、教会の礼拝堂で録音してみたんで、聴きたい人はこちらをクリック。うちの教会、去年末建物が売られて、以来使用に関して酷く制限があるんで、今後思い切って録音できないかもしれない。そういう意味では、我々の今後の活動のためにも祈っていただければと思う。

ちなみに、歌詞付の原曲はこちら

だが、特に原曲を知らない人には、是非原曲からの偏見抜きで我々の訳から聴いてもらえたらうれしい。


10周年

[ Happy Hour / 信仰 / 音楽 ]

今週の月曜は、JCFN New York月例集会で、Happy Hourの結成10周年記念コンサートをさせていただいた。

10年って、あっという間だったけど、振り返ると、当然のことながら色々あった。

今回の曲目は、

  1. 主の祈り
  2. Worship Medley:
    I worship You, Almighty Lord
    There is none like You
    Jesus, Jesus, Jesus
    [自分が自己紹介]
  3. Is This the World We Created…?
  4. 主イエス神の愛
  5. まわり道
    [相方による証]
  6. Bridge over Troubled Water (明日に架ける橋)
    [自分が短め?の証]
  7. I Believe in You
  8. Shine a Light
  9. My Tribute
  10. God Bless You

『Is This the World We Created…?』はクイーンの曲をそのまま英語で。元々アコースティックギターとヴォーカルのみの曲なんで、数年前に初めて演奏するのを決めて練習し始めた際には、その雰囲気をピアノで出すのに多少苦労した。

『I Believe in You』はボブ・ディランによるクリスチャン曲で、今回のために自分で日本語訳にしたものを弾き語りした。ディランの曲は字余りなのが多く、これも苦労したが、思い切って意訳。

『Shine a Light』はなんとローリング・ストーンズの曲。多くの教会では、もうストーンズの曲だという理由だけで却下。これまた今回のために自分で日本語訳にしたけど、あくまで相方が歌うのを想定して言葉や流れを考え、ディランの曲よりは原曲にほぼ忠実にできたと思う。そういう意味では自信作かも。

集まった方々には喜んでもらえたみたいだが、二人ともなんかしっくりこなかった。

相方は、会場にいる時だけ声がかれるという、これまで二人で一緒にやってきて初めての事件。

自分もこれまで以上にやたらと、目立つ間違いをした。

でも、「今日のコンサート、大成功でよかったねぇ。」という、10周年だからということで一区切りつけれたような気分にならなかったのが、もしかしたら、よかったのかもしれない。

これまでの10年間の歩みや、聴きに集まってくれた方々についてもだが、不完全燃焼で尚更「これからも…」という気にさせられたことにも感謝。


追悼コンサート

[ Happy Hour / ニューヨーク / 信仰 / 音楽 ]

先月書いたとおり、今日は、マンハッタンの教会でのハリーさんのメモリアルコンサートで演奏してきた。

ここしばらく、自分もせがれが生まれたし、相方も個人レッスンとかが増えたりして、それぞれ忙しかった。実は、去年の夏、ある教会でのイベントに招かれてたんだが、そのイベント自体がキャンセルになっていた。なんだかんだで、前回コンサートで演奏したのは3年前。時が経つのは早い。

今回演奏したのは3曲で、そのうち1曲は初めて。

『The Gospel Train』
所謂、黒人霊歌ってやつで、Gospel(福音)を、信仰さえあれば誰でも乗れる列車に例えた曲。イントロはいつも、同じような内容のカーティス・メイフィールドの曲でジェフ・ベックとロッド・スチュアートがカバーしたり、ボブ・マーリーが『One Love』の中に取り込んだ『People Get Ready』。

『You’ll Never Walk Alone』
生前、ハリーさんにリクエストされてたけど、結局彼の前では演奏できなかった曲。元々『回転木馬』とかいうミュージカルからで、それこそハリーさんの世代の曲だったらしい。イントロには追悼コンサートってことで、日本の教会の葬式でよく歌われる『神ともにいまして』(God Be With You)、間奏にはハリーさんが好きな讃美歌の一つだったという『輝く日を仰ぐとき』(How Great Thou Art)の、それぞれサビの部分を入れてみた。

後で聞いた話だが、この曲を演奏してる最中、教会の婦人会の方々が、一緒に口ずさんでたらしい。喜んでもらえたみたいだ。

『主の祈り』
うちらのコンサートでは演奏する回数が多い曲。ハリーさんの姪御さんがカンザスからいらしてて、スピーチをされてたけど、その中で、最後に本人と話した際、『主の祈り』を共に祈ったとか言ってたなぁ。それに合わせての選曲ではなかったにしろ、ピッタリだった。

演奏前の挨拶でも話したけど、ハリーさんの様な人達が、うちらみたいな新しい世代の日本人移民の道を容易にしてくれたってのもあるんだと思う。それ以上に、特にこのニューヨークにおいては、日本人・日系人クリスチャンの大先輩だ。

少なくとも自分は彼のことをそういう存在として覚えておきたい。


RIP – Harry Kuwada (1923 – 2014)

[ Happy Hour / ニューヨーク / 信仰 ]

マンハッタンのチェルシー地区にある日米合同教会(JAUC)1953年、当時3つあった日系人教会が合併したことから始まるこの教会、その3つの中の1つは、1893年にブルックリンで始まった福音伝道に遡ることができる。つまり、去年で120周年を迎えた歴史ある教会ってわけだ。

JAUCに何度も足を踏み入れたことがある人なら、おそらく必ずと言っていいほど、集会の後や合間に黙々と掃除をしていた男性を見たことがあるだろう。というか、自分のような『部外者』にとって、その印象が強いだけかもしらない。

Harry Kuwata3年前の新聞記事にもあるように、若い頃は、当時の日系人としては意外かと思えるような分野で活躍してたらしい。

自分が知り合った時は、既にお年を召してたせいか、喋り方が柔らかかった。しっかりした信仰を持ってたが、その柔らかい喋り方で、時として、ドぎつい冗談や、「じいさん、もしかして結構スケベかぁ!?」って思わせるようなことも言ってしまう、面白い人だった。

でも数年前、一人暮らしのところ自宅で倒れてたのを発見されたらしく、そのまま施設に入ることに。以来、自分を含む数人が主催しているJAUCでの月例集会にも来れなくなった。

たったこないだまでは、何人もが口を揃えて、「施設に入ってからの方が元気になった」とか言ってたんで、そのうち会いに行こうかと思ってた。でもそう思ってるだけじゃ、やっぱ駄目じゃね…。

そのまま二度と会うことなく、先週金曜(4月25日)、天に召されたらしい。

Happy Hourのこと、凄く応援してくれてたハリーさん。

うちらにやってほしがってたのが一曲あったんだけど、結局本人の前で披露する機会がなかった。

来年の結成10周年までは当分活動がないかもしれないと思ってたが、5月24日にJAUCで予定されているメモリアルコンサートには、その曲引っ提げて参加させていただくことにしよう。

しかし、ここんとこ、目に涙を浮かべながらのブログ更新が続いとるなぁ…。

RIP…


まわり道

[ Happy Hour / 家族 / 音楽 ]

ガキの頃から親父に、「『父の日』や『母の日』だけ親に感謝の態度を見せるんなら意味がねぇ。」って言われながら育ってきた。

だからアメリカに来ても、そういう日だからと言って、日本に電話することは無かった。

うちの教会でも、そういう日を祝うことを、どの牧師にも必ず一度は反対してきた。父親や母親がいない子供達が教会に来たら、どんなに寂しい想いをするだろうとも考えたし。

でも結局、クリスチャンにとってクリスマスやイースターがそうであるように、一年に一度、何らかの形で記念日的な日を設けないと、ありがたさを忘れてしまうのが人間の弱いとこ。教会で『父の日』や『母の日』を祝うべきだとは、未だに思えないが。

それはまぁさておき…。

何度もここで書いてきたとおり、洋楽好きな母が一番好きだったのは、サイモンとガーファンクルのアート・ガーファンクルだったが、カーペンターズも時々聴いてた。

母が天に召されたのは2009年8月。その翌月、日本から帰ってきて、しばらくの間、時差ボケと、辛さや悔しさで寝れない夜が続いた。

連日ベッドの中、夢心地の状態で、帰りの飛行機の中で流れとったカーペンターズの曲が頭の中で鳴り響いとった。んでもって、ある日、寝ぼけとるのに、いつの間にか、原曲とは全然違う、それも日本語の歌詞を、自分で思い浮かべとった。

いくら親が死んだからとはいえ、安易に詞なんて書けるか…とか思うとったが、母の葬式のため日本へ向かう飛行機の中で見たビデオで、ある大学での講演でビリー・ジョエルが「人ってのは、嬉しい時と同様、悲しい時にこそいい曲が書ける」とか言うとったのを思い出した。

曲なんかまともに書いたこたぁなかったが、もしかしたら、思い浮かんだものに付加えてったら、(今回に限って)詞くらいは書けるかなと思い、朝4時だっつうのに、コンピュータに向かってタイプし始めた。カーペンターズだからか、それとも自分の幼年期に関連しとるんか、詞の雰囲気も曲名も、なんかしらんが70年代っぽくなってしまった。

それから一年近く経ち、翌年8月に入ってやっと録音できた。素人録音なもんで、ええ音じゃねぇが、どんな曲かくらいは判ってもらえると思う。

詞の内容はというと、よく日本人にありがちだが、親に対して感謝の気持ちがあっても、なかなかそれを素直に表すことができない、ちょっとした後悔っぽいものも交えながら…といったとこか。

っつうわけで、

『まわり道』
曲: リチャード・カーペンター、ジョン・ベッティス、アルバート・ハモンド
詞: 田辺 尚玄 (…んなわけねぇ、ただの『替え歌』じゃ)
演奏: Happy Hour

[ MP3で聴く ]

日本人ってのは、自分の感情を表に出すことを格好悪いとするせいか、「クサい」とか言われそうだし、実際、うちの教会にも、亡くなった母親に対して書いた曲だと知ってて、「キザな歌だな」と心の無いことを言ってきた奴(笑)がいたが、詞なんて書くの、もしかしたら、これが最初で最後かもしらんしね。