[映画] The Wrestler

[ プロレス / 映画 ]

ミッキー・ロークの『復活作』と言われてるらしく、事実、ここんとこあまり大きな活躍をしてなかったロークが、この映画でゴールデングローブの俳優賞をもらっている。そういった理由で嫁さんも見たがってたし、自分はもちろんテーマが目的で見たかった映画。

ロークの演ずるランディ・ロビンソンは、80年代にマジソン・スクエア・ガーデンでもトップをはったという『元』大物レスラーで、20年後の現在はトレーラーパークに一人で住みながら、ニュージャージーを中心に、小さな団体での試合を続けている…という設定。

そういうレスラー達は実際に多くいるわけで、数十人~二、三百人くらいしか集まらない小さな規模の試合や昔のファン狙いのサイン会に参加したりしてなんとか生計を立てようとする。

そんな状況を、ドキュメンタリーっぽく描いていて、シーンの一つ一つもだが、話の内容も現実的過ぎるくらいで、業界の悲しさを表現している。出演してるのも、それこそニュージャージーやフィラデルフィアの小さな団体を中心に活躍する現役レスラーがほとんど。

ロークはこの映画のために、かつてWWFで大人気だったサモアンズの片割れで、ザ・ロック(ドゥエイン・ジョンソン)の叔父でもあるアファ・アノアイからトレーニングを受けたらしい。映画を見てると、途中でロークが俳優というより、本当に元レスラーっぽく見えてきた。

プロレスファンならもちろん見るべき映画だが、うちの嫁さんも涙を流しながら見てたところを見ると、ファンじゃない人達にも薦めれる作品なのかもしれない。

ただし、流血するシーンが結構強烈だし、やたらと女性の裸が出るので、あしからず。


[映画] The Fabulous Baker Boys

[ 映画 ]

嫁さんと夕飯を済ませた後、適当にテレビのチャンネルを変えてたら、この映画が始まったばかりみたいで、思わず終わりまで見てしまった。

映画にはあまり興味ない自分だが、実はこの映画は、大学時代に何度もビデオを借りて観たくらい好きな作品。先日紹介した『Iron Man』で悪役として出てたジェフ・ブリッジスが、自分にとって数少ない好きな俳優の一人になったってのも、この映画がきっかけ。大ファンじゃないけど、『The Last Picture Show (邦題: ラスト・ショ-)』や19年経って作られた続編の『Texasville』、そしてこれまた好きな俳優の一人であるロビン・ウィリアムスと共演した『The Fisher King』とか、どれも好きな映画だったりする。ただ、『Last Picture Show』以外の三つでの彼の役って、なんとなくやる気がなさそうで、人生の中に大きな迷いを持ってるってな感じで、雰囲気がピッタリの様な気がする。もちろん他にも色んな映画で、全然違う役やってんだけど。

恋のゆくえ』という邦題がついてるとおり、スージー(ミッシェル・ファイファー)とジャック(ジェフ・ブリッジス)の関係に注目する人もいただろうし、ジャックと兄フランク(ジェフの実兄のボー)との間の問題が目立ったのも確かだけど、ピアノを弾く人間としては、ミュージシャンとしてのジャックの葛藤がこの映画の重点だったように思える。

音楽関係の映画ってこともあって、デイヴ・グルーシンによるサントラもなかなかいい。

色んな意味でシブい映画だと思う。


[映画] Iron Man

[ 映画 ]

今日、ホワイトプレインズのCity Centerにある映画館へ行った。

主役のロバート・ダウニー・Jrって、うまいね。実はそんなに彼の映画観てないんだけど(っつうか、映画ってもの自体あまり観ないんだが)、昔観た、チャーリー・チャップリンの伝記『Chaplin』でも、結構よかったんで、俳優としてはいい印象がある。あの映画、自分は実は好きなんだけど、一般的には結構不評だったなぁ。

実は、この原作の漫画、絵を見たことがあるってだけで、殆ど知らないまま映画を観たんだけど、そういう自分でも楽しめたんで、昔から原作を知ってる人達はもっと楽しかったんだろうな。

観に行こうと思ってる人、必ず最後のクレジット(日本ではテロップ? スーパー?)が全て終わるまで映画館を去らないように。

ちなみにこの映画、今週木曜だけで550万ドル、金曜には3500万ドルの収益を上げたらしい。


[映画] 硫黄島からの手紙

[ 映画 ]

映画ってあまり見ないんだが、前々から興味あったし、嫁さんが見たいって言うんで、ポートチェスターの映画館まで行ってきた。


素直に、いい映画だったと思う。戦闘シーンは普通にアメリカ映画だったが、それ以外は日本人監督と言ってもおかしくないくらい、日本の雰囲気が出てたし、ステレオタイプもなければ、よくありがちな『アメリカが正義』というつまらぬ概念もない。

渡辺謙はもちろんだが、準主役なんだろうけど主役っぽかったジャニーズの二宮とかいうのもいい味だしてたし、キャスティングもよかったと思う。

内容もよかったが、それ以上に、アメリカでこの映画が人気だという事実が嬉しかった。アメリカに長年住んでると、この国の人々の大半は、アメリカがいつも正しいような感覚で生活してて、それこそ日本の戦争中の『天皇陛下』ってのを(履き違えてそうな)『自由』という言葉に置き換えて、自分の国がやってることを全て正当化するように洗脳されてるというような気がしてしまうけど、こういう映画が受け入れられるってことは、アメリカも少しは進歩したのかなぁとも思えてしまった。特に、今実際にイラクで、探してたはずの武器も見つからなければ、ターゲットだったフセインも死に、ますます意味のない戦争を続けてる中で、こういう映画に多くの人々が注目してくれたってのは、素直に喜んでいいんじゃないかと思う。中には、こういう映画を見て「日本人ってバカだったんだね。」だけで済ますアメリカ人もいると思うけど、少なくともニューヨークでは、もう少し物分りのいい人も多いはずだし。

所詮戦争なんて、政治家同士で生身の人間使って将棋打ってるようなもんだから、どちらが善悪かなんて決めようがないんだが、特にアメリカ映画の多くは結局自分達が正義だというのが多いのが事実(まぁどこの国もある程度そうなんだろうが)。そういう意味でも、もう少し、こういう映画が広まって、もっと多くの人々が戦争の虚しさについて考えてもいいんじゃないかと思った。