YouTubeで、去年の3月に亡くなったバッドニュース・アレンの二時間以上にもおよぶインタビューを発見。なんとパート1から17まである。
もちろん英語で字幕も無いが、長年のプロレスファンには是非お薦め。
長年、新日本プロレスで活躍し、リング上ではどちらかというと脇役に近いことも多かったが、実は陰の外人世話係として、会社側からも頼りにされていた。新日がパキスタンやイタリアなど、新しく開拓のために巡業に行くときも、アントニオ猪木の対戦相手として選ばれることが多かった。聞いてて同意できない意見も結構あったが、全体的には、こういう人が長年日本と関わっててくれたってことが嬉しくなるインタビュー。
元々喧嘩は強かったらしいし、モントリオール・オリンピックでは柔道銅メダル達成しただけあって、プロレス界の中でもタフとして知られる選手達相手にも、決して遠慮しない。新日本の外人専用移動バスの中で、黒人差別用語を連発するアンドレ・ザ・ジャイアントに対して喧嘩を売ってビビらせたり、全日本プロレスから移籍してきたディック・マードックに対して、「お前がKKKのメンバーだとか黒人嫌いだとかは関係ない。ここでは俺が『SEMPAI』だからな。」と言い聞かせておとなしくさせたりしたこともあったという。「新日本のリング上で、本気でやったら強かったのは誰か」という質問に、「坂口征二と長州力」だと答えた(実際、多くの選手が同意見)。「だったら、飲み屋や路上の喧嘩では?」と聞かれると、「あぁ、俺なら(二人とも)すぐにぶっ飛ばせる。(笑)」と即答。
アントニオ猪木に対しても、藤波辰巳を売り出しておきながら、なぜ同じ一番弟子でテクニシャンとしても一流の木戸修に対してはの扱いが全然違うのか聞きにいったことがあるとか。「藤波は表情豊かだが、木戸は無表情。怒ってるのか苦しんでるのかも判らず、観客に伝わらない。」という答えを、「猪木から学んだ一番大きなことの一つ。」だと言う。
「俺はいつも金儲けのためにやってきた。相手の選手に負けてあげるのも全然平気。」と言ってると思えば、「今日この選手にすんなり負けたら、こいつとの抗争が続かず金儲けにつながらないと思ったから、負けは負けでも反則負けにしてもらった。」などと、一部の『どうしてもかっこよく勝名乗りを上げたい』連中とは全然違うし、ビジネス自体のこともよく考えてる。あのビンス・マクマホンに対して、「お前は、俺をチャンピオンにさせてくれるとか、いい金をくれるとか、嘘ばかりついてきた。あんなインチキ選手権ベルトなんかいらないから、もっと金を出せ。」と言い切ったこともあるらしい。
他にも色んなおもしろい発言がかなりあったが、全て訳してここに載せる余裕は無い。
既に引退して何年も経ってたし、亡くなってからも一年以上だが、日本だけじゃなくアメリカやカナダのプロレス界にとっても惜しい人を亡くしたと、今でも思う。





