出発

今日の昼過ぎ、この町を発つ。成田発の便が明日の朝なんで、今夜は東京で一泊。これまでゆっくりできなかったんで、少しでも癒してくれそうな人と飲みに行くつもり。

今回の滞在では、本当に色んなことを学んだ。

が、とにかく疲れた。

一昨日(日曜)には、親戚4人が、午後に来てくれと頼んでたにも関わらず、正午に来たもんで、教会でみんなにゆっくり挨拶する暇もなく、急いで家に帰るはめになった。母ちゃんの葬式には来なかったくせに、お金の話になると、わざわざ関東地方から来る暇はあるらしい。それも、まだ死んでもいない婆ちゃんの遺産とか墓についての話だ。既に、他の人達に裏切られたりだまされたりして、弱り果ててたうちの両親に、追い討ちをかけたのがこの件だってこと、わかってないらしい(まぁ、わかってても、金の方が大事なのかもしらんが)。せっかく最後の日曜、家族でゆっくりしたかったのになぁ。母ちゃん死んで間もないし、親父も弱ってて、心身疲れ果てるこの家族に、よくまぁ平気で乗り込んでこれるもんだ。

我が家としては、金も無いし、母ちゃん死んだし、これ以上失うものがない中、最大のオファーを出したのに、すごい細かいことを並べ挙げケツの穴の小ささをさらしたうえ、親父の主旨を理解できてないまま勝手に怒って出てった。まぁ、いつかはその馬鹿さ加減を笑ってあげれる時が来るんだろうが、自分は現時点で、怒ってるってよりも呆れてるってのが正直なところ。

他にも今回は、今まで以上に感謝するべき人達、本来ならもっと思い切って恨むべきなんだろうと思える人達ってのが、これまでよりも更に明確になったと思う。

昨日、通帳を記帳するのに色んな銀行を歩いて周ってたところ、自分が小学校5・6年の時に担任だった先生にバッタリ会った。二十数年ぶりかな。姉の担任でもあった人じゃ。出発前日、疲れ果ててた自分の前に現われてくれて、気持ちが多少落ち着いたというか、やっぱ神様は少なからずとも心の癒しを与えて下さるんだと感じた。

親父の状態も思わしくない。いつまでこの町にこの家が存在し続けるのかもわからん。今後、故郷に帰ってくる機会が何度あるかもわからんし、親父に何度会えるのかもわからん。かなり複雑な気持ちでここを去るが、この辛かった滞在も、全て神様が益としてくださると信じるしかない。

「出発」への6件のフィードバック

  1. ぴんちゃん

    東京の夜はいかがでしたか?

    とにかく、いろいろとオツカレサマでした。

    帰国されているときに、お目にかかりたいとは思ったのですが、

    みなさんかなりお疲れのご様子でしたので、今回は遠慮させていただきました。

    また、次にお会いできることがあると信じています。

    人はたくさんの”ささえ”と”しがらみ”があって、生きていくのは大変ですが、

    お父様はとりあえず、Hisaさんがいらっしゃるときに、面倒な問題を

    完全に解決できないまでも、ひとつずつ片付けたかったのですね。

    あなたがいて、とっても心強かったことでしょう。

    お母さんが望んでらっしゃることだったのかもしれません。

    NYに戻られたら、奥様と結婚記念日をお祝いしてくださいね。

    たぶん、奥様との会話が一番の癒しになるでしょう。。。

    わたしは結婚15年が過ぎましたが、1度も祝ったことがありませんが(^^;)。

    それだけ、忙しくて立ち止まって祝うことがない夫婦なのかもしれませんが、

    それはそれなりに幸せなのかもしれません。。。

    とにかく、お元気で!

    いってらっしゃい!

  2. 同学年のヒサさんに起きていること、他人事ではなく、自分がその立場に置かれたら対処できるだろうかと考えた。アメリカから駆けつける、間に合わないかもしれない、その後も家族と一緒にずっといるわけにはいかない、、、などと運転しながら考えていた時、WNYC(ラジオ)からたまたま聞こえて来たのが、The Gift of Love、私にとって癒し系の賛美歌。Happy Hourのヒサさんにそんな一曲が聴こえてくることを願い、無事の帰米をお祈りしています。

  3. コメントありがとうございます。

    かなり疲れてますが、無事帰ってきました。

  4. Hisaさん

    本当にいろいろとお疲れ様でした。
    東京での最後の夜は、すこしはゆっくりできたといいんだけど。こんなときに東京に居られなくって残念。

    広島に残るお父様の上にも、また辛い気持ちでアメリカに帰るHisaさんの上にも神様の守りと平安がありますように、心から祈っています。「全てが益となる」ってことは楽なことばかりではないけれど、そこに望みを置いて頑張ろうね。

    次、いつどこで会えるかわからないけれど、祈っています。

  5. ひささん、お帰り。 実は、ひささんのお母さんの話を聞いてから、人事のように思えず、私も沈んでました。 そして、言葉にならなくて、コメントを控えていました。 私も母親が病気をしていて、親を失うという事が現実的になってきました。そういう年齢になってきたというのも、悲しく寂しく思います。ひささんのお母様には一度もお会いできなかったけれど、私もかなりの衝撃を受け、そして色々考えさせられました。 夜中目が覚めて、母の声が聞きたくて電話する事があったくらい。今度会った時、話出来たら良いなと思います。

  6. コメントありがと。

    > miki

    東京じゃぁ、せめて最後の晩くらい…ということで、思い切って遊ばせてもらったよ。ここぞとばかりに、昔うちの教会で洗礼受けた人と三件周って、東京駅で彼女を見送った後、ホテルの前(八重洲口)にあった屋台でラーメン二杯喰って寝た。

    > hiroko

    親が生きとる間に、これまでのことちゃんと感謝できるとええよな。棺桶の前で、ってのは遅過ぎる。今回は、オヤジにも、決して十分じゃねぇけど、しっかり感謝してきたよ。

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