故郷

今日、11:00am頃の便でJFK空港に到着。心身共に疲れまくってるが、明日は早速朝から仕事。

飛行機の中では寝れないんで、色々考えてたんだけど、自分の故郷って、帰りたい理由がだんだん減っていき、帰りたくない理由が増えてきている。そのうち友達と教会以外、帰る楽しみなんてなくなるだろう。あの町の自然はいいんだけどね…。

世の中には、転勤族の親を持つ子供達のように、自分の故郷なんてどこだかわかんないっていう連中も多い。ちゃんと生まれ育った家が存在していたってだけでも感謝するべきことだと思う。と同時に、色んな意味で『家』というものに拘り過ぎるのは、日本人の良さでもあり、もちろん多くの問題の原因でもあると、改めて実感できたような気がする。

自分は、最初に渡米する前、親父から、「いつでも戻れると思うくらいなら、最初から出て行くな。世界のどこにでも自分の墓を用意できるような気で行ってこい。」って言われながら日本を去った。『長男』だとか『後継ぎ』だとか言ってくる人も時々いるが、今や人生の半分以上をこの国で過ごしている自分にとっては、(古い?)日本の価値観を押し付けられてるだけに過ぎない。それ以前に人の人生に関して色々言うのって、無責任なことだって、判らんのかなぁ。これまでアジアやアフリカの国々に自分達の考え方を強要してきた欧米人達となんら変わらないわけで、結構うざい。

『拘り』ってのは、物事の基盤をしっかりさせるためなら持つべきなのかもしれないけど、束縛の原因になるなら捨ててしまった方がいいことも多いと思う。

結局、『故郷』や『家』、『伝統』、全てそういうことなのかも。

「故郷」への1件のフィードバック

  1. あゆみ

    体力よりも精神的に疲れていると思うけど、今回は本当にお疲れ様でした。

    言う通り、自分の故郷は日本なのか米国なのかわからない時期がずっと続いたけど、結局は気持ちの問題でどこでも故郷になると思う。

    後、自分が生まれ育った家が存在する人は確かにうらやましいのは、わかる。

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