今朝の夢

夢っつうのは不思議なもんじゃ。

低空飛行できたり、

会えるわけない人と会えたり、

現実には存在しない場所に何度も行ったり、

夢の中にしか出てこない人がいたり。

酷い時には、全く眼中になかった女に誘惑されたこともあった。それ以来その人を見る目が少し変わり、結構厄介。

どういう意味なのか、理解しようとするのが無駄って夢も結構多い。いや、大半はそうかも。

今朝見た夢は、かなり妙で、且つ、なんとなく素敵だった。なぜ今朝って判るのかというと、赤ん坊のことで、日が昇る前に嫁さんに一度起こされた後だったからだ。

* * * * * * *

うちの教会主催で、何やら大きなイベントが開かれてる。どこかよく判らんが、教会の中や近所だとは思えない。

そこで受付をやってる自分。目の前には教会主催だというのに何故か野外のバーカウンター。そりゃそれで『らしさ』があって、いいのかも。

色んな人達が出入りしている。現実的には、今のうちの教会ではありえないくらいの、かなりの大人数だ。

人混みの中から二人の女性が近寄って来た。いや、女性というよりも『女の子達』って言ってしまう。日本にいるはずの自分の小・中学校時代の同級生達だからだ。

片方はR。確か中学卒業と同時かその直前で引っ越してったけど、8~9年前に別の友達に連絡先もらって以来、再び付き合いが始まった。NYにも遊びに来てくれたし、自分が帰国する際にもよく会いに来てくれる。

もう一人はRと今でも仲のいい『Kさん』(あだ名)。小学校高学年から中学くらいまで結構仲が良くて我が家に遊びに来たこともあったが、今は全く連絡とってない。

夢だとはいえ、二人が来てくれたことにかなり驚いている自分。

すると、二人がもう一人連れて来てたらしく、そいつにも挨拶するように促してくる。

うそ…。Mちゃんじゃねぇの。

スポーツ系の活発な子で、正直言うと結構な頻度で汗臭かったし、決してもててたわけじゃないと思うけど、自分は密かにかわいいと思ってった。それも小学校の1年生で別のクラスだった時から。中学以降は、そんなに付き合いなかったけど、自分が高校1年終わらせて渡米してから一年後の夏休みに帰郷し、まだ一学期が終ってなかったその高校に訪れた際、校舎の外側の階段を上がっていくMちゃんがこっちに気付き、目が合った瞬間、ちょこっと頷いたのを見て、やっぱかわいいと思った。

周りの同級生の多くは、おっさんやおばはんになってしまった今、彼女は相変わらずかわいかった。少なくとも夢の中では。

「色々あったけぇなぁ。なんか、役に立てれりゃぁええ思うたんよ。」

その一言だけで、全て理解できた。そいつはクリスチャンじゃないけど、色んな辛いことを経験してきた結果、今回(夢の中では)うちの教会を何かの形で手伝おうとしてくれてる。だがそれ以上に、はるばる日本から自分に会いに来てくれたのが嬉しかった。

同時に、夢ではなく、自分には受け止め難い現実を思い出した。

その瞬間、思わず彼女を抱きしめて、泣きながら祈り始めてしまった。

「神様、これからもずっとずっとMちゃんと一緒にいてやってください。」

現実だったら、おそらく、「何触りょうるんよ!?」とか怒鳴りながら引っ叩いてくるだろうと思われるくらい、小柄なのに迫力ある子だったが、夢の中では、笑顔で恥ずかしそうに下を向きながら、「ありがと。」と一言。

その後も会話が続いたり、更に色んな人達が出入りしてたような気もするが、はっきり覚えとるのはそこまで。

* * * * * * *

Mちゃんが病気(脳腫瘍だっけか…?)を患い、若くしてこの世を去ってから既に10年近くなる。

彼女との思い出なんて実はあまりない。6年生の時に、前述の連中も含めて、一緒に遊んだくらいか。彼女だけじゃなく、他の二人も自分の夢の中に出てくるのなんておそらく初めて。だから今この時点でなぜ彼女のことを思い出したのか、よう判らん。

実は以前も彼女について少し書いたことがあるが、なんせ10年近く経つもんで、ここんとこ、考えることなんてなかった。でも、もしかしたら、今でも自分の心の中にひっかかっとるのかもしらん。

だが、目が覚めた後、何故か寂しさとか悲しさは全くなく、ある種の安らぎのようなものが自分の心の中にあった。なんか、いつかまた会えるんじゃねぇかな、みたいな…。

都合のいい解釈って言われればそれまでだが、今の色々と疲れてる自分に、ちょっとした癒しを持って来てくれたような気がする。

* * * * * * *

数年前に中学の同窓会が行われた。日本にいない自分は出席できなかった。「次回はみんなが40になったら」とか「(同級生でプロ野球選手の)Tが引退したら」とかいう声もあったが、どうせまた自分は出席できないんだろうと思う。

でも、その時には、遺影を持って出席しろとまでは言わんが、スピーチか何かで、Mちゃんや、交通事故で亡くなったSのことを思い出させてくれるようなことを、誰かがやってくれりゃぁええな。

Jesus loves y’all.

上部へスクロール

Copyright © 2005-2025 Hisaharu Tanabe.
Privacy Policy
Site hosted by Arisu Communications