年末年始は、とある事情で、自分の故郷から来た、会ったこともない17歳の女の子が我が家に滞在。実際にニューヨークにいたのは一週間だったが、28日(月)から大晦日までは自分の知人宅、以降昨日まで我が家にいた。
ケネディ空港に迎えに行き、当然車の中では方言での会話。うちの嫁さんも広島県だが、自分とは違い南部海側の出身。この子と喋ってると、普段の夫婦の会話の中で方言丸出しじゃなかったということに気づかされた。
何故ニューヨークに来たかったのかと訊くと、洋画や洋楽が好きだというのが理由の一つだという。
そんな人はたくさんいる。でも、何度も書いてるとおり、そういうのを聞くと、どうしても母ちゃんのことを思い出す。洋画や洋楽が好きで外国に憧れ、自分がアメリカに興味を持った理由も母ちゃんの影響があったからだ。でも結局一度しかアメリカに来る機会をあげられなかった。
と同時に、自分が16歳で留学した時のことも思い出した。同時期に来た中には、更に年下の14や15の女の子らもいた。彼女達は今でも海外在住。
自分も今じゃ子を持つ親になってるわけで、自分の子を遠くに出すとはどういうことなのか…というのも改めて想像させられた。
実は、航空券の手配がされてからも、テロの標的になってるこの土地に、十代の女の子が来るべきかどうか賛否両論だったが、その責任さえは持てないものの、16で出てきた自分としては、あのド田舎からここに来てみようという気持ちがあるだけでも応援したかった。たった一週間だと、どうせ行きたいとこだけ行って終わりってのは判ってんだが、全く来ないのと、数日だけでも来てみるってのでは、全然違うし。
※ とはいえ、「ニューヨークに来たい若者達はどんどんいらっしゃい! 」ってわけじゃないんで、誤解の無いように。
元々知ってる子じゃないんで、何にどう興味を持つのかもわからないし、何かを観たり聴いたりした時に、どういう吸収の仕方をするのかも、判断がつかない。そのうえ、(少なくとも自分に対しては)多くを語るわけでもないので、色んなことに対する反応も時々把握しにくい。とりあえず色んな場所に連れて行ってみた。自分は楽しかったけど、本人はどうだったんだろうか。日本人には社交辞令という、自分からするとややこしい部分があるわけで、いくら本人が楽しかったと口で言ってても、実際どうだったのか、こっちには判りづらい。元々「空気を読む」のが上手じゃないし。
昨朝、空港に送ってった際には、「飲めるようになったら、また来い。」と伝えといた。もうちょっと大人になって一人歩きできるようになったら、幅広いニューヨークの面白さも経験できるだろう。その頃にはもしかしたら彼氏とかいるかもしらんが、やっぱ再度一人で来てみてほしい。余計なお世話か。
今回の滞在で、「あぁ~、楽しかった。」だけじゃなく、ただの観光旅行では味わえないものや、今後の人生の中で糧となる何かを、少しでもいいから得てくれてたら…と願う。
Jesus loves y’all.




