ガンプラ

多くの日本の男の子たち同様、小さいころからプラモデルは好きで、イマイのロボダッチシリーズもかなり買ったし、田宮の戦争物にも結構熱中してた。塗料やパテなどによる改造で、メキシコの覆面レスラーを作ったりもしたし、ひどい時には悪ふざけで兵隊のプラモデルを使って、ヒトラーを作って、母ちゃんに嫌な顔させたこともあった。

ガンダムシリーズについては、初めて買ったのが、小学校の、4年生か5年生の頃だったと思う。幾つか買ったけど、ブームになる、またはブームだと知ると引いちゃう傾向にある自分は、周りほど盛り上がらず、相変わらず田宮の戦争物ばかり集めてたような記憶がある。

こないだ日本に帰国し、東京でうちの教会の20周年集会をやった時、色んな方々から色んなプレゼントをいただいたが、その中に、せがれ向けにガンプラを下さった方がいた。

ニューヨークに戻って来て、早速開けてみると、『グフ』だった。

うちらの時代は、接着剤と格闘し、塗料を使ったりするのが楽しかったが、今のは最初から色がある程度部品ごとに分けてあるし、接着剤もいらない。

確かに、幼児にあの塗料はまずいか。中学の頃、あの臭いをかぐ度に、「これが先輩らが吸うとるやつか。これじゃぁ頭おかしゅうなるはずじゃ。」とか、よく思ったもんだ。

先週の初めあたりから、「じゃぁ、今度の土曜は、父ちゃんと一緒にこのプラモデル作ってみるか。」とか言ってて、せがれ本人は乗る気だった。

レゴには、かなり夢中になってて、説明書なしでも写真だけで組み立てようとする。

が、どの部品も、はめ込む部分が殆ど同じサイズのレゴと比べると、プラモデルの場合、勝手が違う。

土曜日、早速二人で組み立て始めたが、レゴとは全く違う複雑さに圧倒されたのか、頭と胴体、足の先を作った時点で、「もうおしまい。(時間が)長過ぎる。」とか言って、断念した。

日曜も、月曜も、「このプラモデル、もう作らんのか?」と尋ねると、「だって、時間長すぎるじゃん。終わらないじゃん。」と言って、まったくやる気なし。

夕べ(火曜)、「おい、このプラモデル、父ちゃんと一緒に作ろうや。」って、言い方を変えてみたら、笑顔で、「うん!」ときた。

さすがに時々手伝わなければならなかったが、なんとか完成。

そういえば、自分が小学生の時に初めて買ったガンプラも『グフ』だった。

せがれ初のプラモデルも『グフ』だと思うと、なんか嬉しかった。

Jesus loves y’all.

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