こんな題名つけると、そんなにいつも観に行ってるのかと思われるかも知らんが、実は最近少ない。ただ、今月に入って2回行ったし、他に題名を思いつかなかったもんで。
9日(土)には、クイーンズでプロレスの興行が2つあった。いや、他にもあったかもしれないが、ニューヨーク周辺のプロレス興行の一覧を載せてるウェブサイトもやっている自分が知ってるのはその2つだけで、両方とも面白そうだった。
自分は夕方早めに始まるWUW (World of Unpredictable Wrestling)の方に行った。La Boomというクラブというかライブハウスでの試合。
昔WWF(現WWE)の前座で活躍していたジョニー・ロッズという選手が、数多くの名ボクサーを生み出したグリーソンズ・ジムでプロレスを教えていて、元々はWUWも彼の生徒達を中心とした団体だったが、ここんとこメキシコから選手を連れてくることが増え、ルチャリブレ色の強い興行が続いている。
もう片方は、EVOLVEという、元々典型的なインディ系の団体で人気が出たが、最近はWWEと提携してるせいか、前ほど過激な試合をしなくなったと言われる団体。去年21年ぶりにテキサスに行った時、プロレスを観に行った際に出てて結構気に入ったキース・リーという選手が活躍中。
多少悩んだが、マニア気取りの観衆がウザいかもしれないと思われるEVOLVEよりも、メキシコ人が家族連れで集まり、オタクっぽい失礼なヤジも少なく、素直にリング上で起こっていることを楽しむんじゃないかと予想されるWUWにした。
実際、会場の雰囲気は、自分がよく観に行くような試合とは違い、みんなで楽しむという感じだった。
前半は、ロッズの生徒らによる試合。「まぁ、こんなもんだろう。」という試合を、一緒にいた友人と、時々失笑しながら観た。
後半になると、プロモーター自らリングアナウンサーを務めてたロッズ本人が、マイクを持ったまま、レフリーのカウントに合わせて数えたり、悪役レスラーにブーイングまでする始末。さすがにあれは余計。まるでどっかの田舎の商店街のイベントで、自ら司会をかって出てマイクを持って余計なことを喋ってるオヤジみたいだった。正直、「これさえ無ければなぁ…」といった感じだった。
メインは、90年代に新日本プロレスで活躍し、先日メキシコでの試合に負けて覆面を脱ぐ羽目になったドクトル・ワグナー・ジュニアと、L・A・パーク (元祖ラ・パルカ)のシングル戦。パルカなんて、滅多にこの周辺で観ることはできないし、当日も途中まで本当にちゃんと来るかどうかも判らなかった。
試合前に2人ともマイクを握って喋るが、スペイン語なんで殆ど理解できず。
おそらくパルカは、「お前、こないだ試合で負けて覆面脱いだのに、なんでまた覆面被って出てきてるんだ。」みたいなことを言ってたんだろうと思う。結局予想通り、試合前に自ら覆面を脱いだワグナー。2人とも50過ぎてるが、結構盛り上げて、いい味出してたと思う。


また、メキシコのプロレス団体AAAの現女子チャンピオン、レディ・シャニの試合を初めてまともに観たが、評判どおりなかなかいいと思った。
そして夕べは、うちの近所の会場にWWE Smackdown Liveの大会があるってんで、友人夫婦との3人で行ってきた。歩けない距離じゃないけど、その2人が車なんでついでに乗せてってもらった。
WWEは、去年の11月に、二軍的な役割を持つNXTの試合を観に行ったが、メインの興行としては7、8年ぶり。この会場はコンサートなどで何度も来てるがプロレスは11年ぶり。
当然、それ以来何度もこの会場にWWEは来てるわけだが、なんとなくそこまで行きたいとは思わなかった。今回は中邑真輔が出るというんで、彼の試合は何度も生で観てるが、せっかく近所なんで行くことにした。
とはいえ、その真輔はなんと二試合目。普段はテレビ中継の最後の方に出る、所謂メインイベンターなんで、正直、この前座扱いには驚いた。ただ、相手が抗争中のサミ・ゼインだったので、休憩後の後半にでも、それぞれのタッグパートナーを含めての絡みがあるんではないかと思い、ほんの少しだけ期待していた。結局なかったけど。
自分は殆どWWEを生で観ることがないんで、多くても数百人しか集まらないインディ系の興行ばかりに慣れてるせいか、照明や音楽、モニターに映し出される動画など、全ての面で突っ込みどころが少なく、当然のことながら改めて世界最大のプロレス団体の凄さを感じた。っつうか、比べちゃダメか。
テレビ中継じゃなかったんで、どうせタイトルマッチも王座移動がないのは予想がついてたが、マイクで長ったらしく喋ったりの余計な芝居などが無く、試合だけを楽しめたし、感動するような試合こそ無かったが、とりあえずは退屈せず安心して観れた。
普段テレビに出る選手達がいつもやってるような試合を会場で観てるだけ、と言えばそれまでだが、やはり生だと気持ちの面で違う。特に、両方とも大ファンってわけじゃないが、リック・フレアーの娘のシャーロットと、ジム・ナイドハートを父親に持ち、ブレットとオーエンの姉エリー・ハートを母親に持つナタリアの試合を初めて生で観るのは、やはり昭和プロレスファンとしては感慨深いものがあった。

真輔については、最近負けが続いたり今回のように前座だったり、少しずつ扱いが悪くなってるようだが、あえてしばらくそうしておいて、1月の『Royal Rumble』優勝で驚かせ、毎年春に行われる世界最大のプロレスイベント『WrestleMania』でのWWE世界王座挑戦権を勝ち取り、現王者のA・J・スタイルズと一騎打ち、という会社の意向かもしれない…というのが一部のファンの予想。
自分も多少期待はしているが、もし本当にそうなっても、さすがに昨年1月に新日本の東京ドーム大会で2人が見せたレベルの試合を望もうとは思わない。
とりあえず初めて日本人選手が本格的にWWEのメインイベンターになっているという事実を素直に喜ぶ程度でいいのかなと思う。
Jesus loves y’all.




