
先週の金曜日は、自分が主催者の1人としてマンハッタンの日本人教会をお借りして毎月やってるイベントの一環で、日本から来たロックバンド、サルーキ=と神山みさによるコンサートを開催。 去年6月に続き、ニューヨークは3回目。
だが、去年のコンサートの約1週間後に書いた『夕べの夢』ってのをまず 読んでいただきたい。
あの変な夢を見て目覚めた後、朝っぱらからfacebookを覗いたら、サルーキ=のボーカルの千代さんが、その夢に出てきた同じ題名の曲を、次のアルバムに収録する予定だって書いてたのを読んだ。彼らならあの曲を演奏しても不思議ではないが、いくら日本語に訳したところで、その内容が今の彼らの音楽に合ってるかどうかが疑問だったので、本人にメッセンジャーで問い合わせてみたところ、同じ曲とのことだった。多少はクリスチャン的な詞に書き換えるんだろうし、当然自分が夢で見たような酷いことになるわけはないと思いながらも、そのタイミングに驚き、正直不気味さも感じた。
その後、夏の終わりか秋だったか覚えてないが、彼らが日比谷野音でのコンサートでその曲をやってる映像を観る機会があった。前半の歌詞は大体原曲を日本語に訳し、後半は独自の詞を入れ、サビの部分は、原曲には似ているが、多少変えてクリスチャン的なものにしていた。正直、名曲をクリスチャンっぽいものにした替え歌で、これまで気に入ったのって少なかったが、これは素直にいいと思えた。アルバムでは、ストリーミングにはなく、CD版のみに収録されている。
そして、今年の秋もニューヨークに来るということで、当然のことながら、我々主催のイベントにもお願いした。昨年同様、自分にとっても所縁の深いダラスでコンサートをした後だ。
当日は、自分も早めに会場に行けそうだったので、リハーサルが終わってから余裕があれば、人が集まり始める前に、お遊び程度でその曲を一緒に演奏できたらと思った。相手は武道館での宣教集会に招かれて演奏したり、3年連続でブラジルのイベントに招待され巨大スタジアムで30万人の観衆の前で演奏してきたような人達だが、 リハのついでで聴衆の前じゃなければ大丈夫だろうってことで、数日前に尋ねてみたら、すぐに引き受けてくれた。
だが、本番で、それも最後にアンコールみたいな形でやることになってしまった。さすがにコンサートの後半になると、自分も加わることについて色々考え始めてしまった。リハで合わせた時は楽しかったけど、本番の最後の曲となると、下手なことはできない。少しずつ焦りが出てきた。
その時、曲の内容を思い出した。英語の原曲のサビの部分は、「荷物を下ろして自由になんな。そんなものは俺が背負ってやるよ。」みたいな感じの意味だが、彼らはその部分を、「重荷を下ろして自由になんな。人生の重荷は神様に委ねよう。」としている。うちの教会で、ここ数年いつもみんなで言い合ってたことだ。もうこうなったら、神様に任せて演奏するしかない。っつうか、クリスチャンで音楽をやる人間は、常にそうあるべきなんだが…。
結果、周りが実際のところどう感じてたかは知らないが(笑)、自分としては、時々一緒に歌を口ずさんでしまうくらいの余裕で、本当に楽しんで神様を賛美しながら弾けたと思う。ありがたいことに、ギターの森さんがiPhoneで録音してくれてたんで、気が向いた人はこのリンクで聴いてみてくれたら嬉しい。歌詞が聴き取り難いが雰囲気は伝わると思う。歌詞を知りたい人はオンラインショップでのCD購入をお薦めする。
これまで自分が聴いてきた中では、サルーキ=とみさちゃんは、両方とも詞が素直だったり直球だったりするけど、音楽的には全く違うんで、それがお互いのいい味を引き出しているというのが自分の感想。今回は去年よりも更にそれを感じた。今後も両方揃ってニューヨークに来てほしいと思う。
夕べはハーレムの友人宅に集まり3人とゆっくり話すことができたが、今朝もニュージャージーのあるお宅での家庭集会に行ってきた。礼拝堂で大勢集めて大きな音を出してやるのとは違い、これまで以上に3人の証も聴けたし、こじんまりしたええ感じのイベントだった。米国ツアーが始まる前からずっと体調が悪い千代さんも、よくがんばった。
金曜のコンサートから今朝の家庭集会にかけて、この3人以外の人達とも色々語り合えることができた。当たり前のことなんだが、みんなやっぱ何等かの重荷を背負って生きてる。いかにその全てを神様に背負ってもらって歩んで行けるかってことなんだろう。
以前、ボブ・ディランが、「自分が信じているのは宗教指導者達ではなく歌の力だ。」というようなことを言ったらしいが、音楽には本当に力があると思う。日本の狭いキリスト教界の中だけではなく、その外にも出て行って、イエスによって表された神の愛ってのを伝えていける大きな可能性を持った3人のことを、今後も応援していければと思う。
一緒に演奏させていただいたこと、そして昨夜遅くまでの何時間にも及ぶ語らいなど、素晴らしい時間と素敵な思い出を与えてくれた3人には心から感謝したい。
もちろん、それ以上に、全てを可能にしてくれた神様に感謝。
Jesus loves y’all.




