なすすべがない

来月で渡米34年。

16歳で出てきたとはいえ、過去十数年は仕事の関係もあって日本人との付き合いの方が多くなったため、大学卒業した頃ほど英語が調子よく出てこないことが増えた。おまけにコロナのせいで、行きつけのバーで常連達と英語で話すこともなくなった。

結局、日本語も英語も中途半端。

言葉だけではない。日本人の間では『日本人らしさ』とかいうのを出し切れず、現地人の間では『相変わらず日本人』っぽさってのが出て、周囲が引いてしまうこともある。両方で浮いてしまう存在だ。

同世代の日本人が読めて当然の漢字で、自分が読めないのはたくさんある。読めるけど書けない字も多い。

漢字だけではなく、長年日本を離れて文化的な感覚が鈍ると、知ってて当たり前のはずの言葉や表現も、本当に分かって使ってるのか自信がなくなることも多い。

今朝、仕事に出かける前、「when nothing else could help me」という表現を日本語に訳そうとしていた。直訳すると、「他の何もがこの自分を救うことはできなかったのに…」といった感じになるんだろうが、もうちょっと短く判り易い表現はないのかと、しばらく考えこんでしまった。

そこで思い出したのが、「なすすべがない」ってやつ。

しかし、だ。

やはりちょっと自信がなかったので検索してみることにした。

英訳すると本当に「helpless」とか「nothing can be done」とか、それっぽい表現になるのかどうか確認したかった。

  

 

どうやら「There is no eggplant」(茄子が無い)という意味らしい。

また何か一つ新しく学んだような気がする。

Jesus loves y’all.

上部へスクロール

Copyright © 2005-2025 Hisaharu Tanabe.
Privacy Policy
Site hosted by Arisu Communications