松田聖子

80年代のトップアイドルといえば、松田聖子

あれだけの地位を築き上げたってことはすごいと思うし、ファンを裏切ったり驚かせたりするスキャンダルを肥やしにしてしまうのは、アントニオ猪木マドンナに共通するものがあり、ある程度尊敬に値するとは思う。

ただ、今はもちろんのこと、日本全国が夢中になっていた80年代の全盛期でさえもファンじゃなかったし、全くと言っていいほど興味がない。

それなのに、だ。

最近なぜか時々松田聖子の夢を見ることがある。

しかも、(80年代の)松田聖子とラブラブだとか、(現在熟女の)松田聖子に好き放題にされるエロエロなものだとか、目が覚めて隣に嫁さんが寝てることに気づいてから罪意識に陥るような内容ではない。

毎回ただ単にルームメート。つまり、同棲ではなく同居なのである。寝室が別の時もあれば、同じ部屋だがベッドが別々という場合もあり、同じベッドという設定はまずない。

例えば、夕べの夢。

普段めったに本を読まない自分が、ベッドの上で読書をしている。もちろん何の本かは覚えていない。同じ部屋には、もう一つベッドが置いてある。

そこで松田聖子が入ってくる。

「ただいまぁ~。」

「あ、おかえんなさい。」

「もう寝んの?」

「いや、まだっすよ。」

「じゃぁシャワー入っていい?」

「いいっすよ、もうちょっとこれ読んでますから。」

…やはり続きを忘れてしまっているらしい。

そして、先日の夢。

自分がリビングルームでソファに座ってテレビを見てるところに、これまた松田聖子が外から帰ってくる。

「ただいまぁ~。」

「あ、お久しぶりっす。ツアーどうでした?」

「楽しかったけど、疲れた。やっぱ歳かなぁ~。」

「ゆっくり休んだ方がいいんじゃないっすか?」

「そうね。たまには一緒にお風呂入る?」

(誘惑に陥らないどころか全く興味もなく) 「またまた。さっさと入って休んでくださいよ。」

「わかった。二、三日したら、久しぶりに飲みにでも行こっか? おごるからさ。」

(当然アンタがおごるだろ、と思いながらも笑顔で) 「いいっすねぇ! 店選んどきますよ。」

…これまた続きを覚えてないし、続きがあったのかも定かでない。

こんな感じで、特に盛り上がるわけでもない。

要するに、なんで今の自分に松田聖子なのか、それもなんでこんな退屈とも思える内容なのか、全く不明。

ただ、毎回、目覚めかけの自分の心の中に過るセリフは同じだったりする。

「そういや、聖子さん、元気にしてるかなぁ…。」

「あれ、一緒に住んでたっけ?」

「っつうか、自分、妻子持ちじゃねぇ?」

「それ以前に、松田聖子と知り合いだったっけ?」

「あ~、どうせ夢なら、(現在熟女の)松田聖子と『まったり同居中』なんかより、(80年代の)中森明菜と『ラブラブエロエロ同棲中』にしてくれぇ~」

…と、結局のところ、目が覚めた後で罪意識に陥ってしまう自分なのである。

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