先日他界したオスカー・ピーターソンを生で聴けなかった腹癒せってわけじゃないが、夕べはブルーノートへ行ってマッコイ・タイナーを聴いてきた。実は珍しくインフルエンザっぽく、普段暑がりなのにやたら寒いし、胃の調子も悪い。仕事も休もうとしたけど、重要なのが入ってたし、今の会社も今月末で辞めるかもしれないし、休むわけにはいかなかった。
前回ブラッド・メルドーを聴きに行った時、立ち見席でしんどかったっつうこともあり、今回はテーブル席のチケットかってたんで、病気だったけど、無理していった。でもやっぱ狭くて居心地悪い。まぁ元々あまり好きな店とは言えなかったんだが。
開演直前に念のため二階のトイレへ。すると手すりを持ちながらゆっくり歩くお年寄り役一名。振り向いて、先に行けって言ってくれた。
その人の先を越して、軽く振り向いたら、タイナー本人じゃねぇの…。まだ69歳かとは思えない感じの、年寄りっぽい歩き方だったんで、ちょっと心配。
だが本番になると、やはり彼なのである。最近のジャズピアニストって、結構複雑な音を出したり、繊細な感じを出したりだけど、マッコイ・タイナーは、ヨボヨボ歩きからは想像できない、力強い、男っぽい演奏を聴かせてくれた。
前回のメルドーといい、タングルウッド・ジャズ・フェスティバルといい、お目当てのジャズピアニストの演奏が、『ゲスト』とか言いながら目立ちまくってたヴォーカルやサックスの演奏で台無しになったという前例もあり、今回もサックスのジョー・ロヴァノが出てきた時は、「なんだこいつめ…。」とか思ったが、後半になると、彼もまた素晴らしい演奏をしてくれた。
公演終了後、再びにトイレへ。今度は階段ですれ違ったんで、「Thank you, sir.」と一声かけて握手してもらうと、「arigato gozaimasu.」と日本語で返してきた。70にならんのに、あの感じだと、結構心配なんだが、まだまだ頑張ってほしいな。
っつうわけで、今回は満足して帰ってこれた。




