先週末のことを、一言で表すのは、ちょっと難しいような気がする。
だが、二言で表すとしたら、
「めでたし、めでたし。」
「しかし、みんな、よう飲むのぉ~…。」
といったところか。
PNWというのは、Pacific Northwest(太平洋岸北西部)の略で、通常アイダホ、オレゴン、ワシントン、カナダのブリティッシュコロンビアの4州のことを言うが、多くの長年のプロレスファンがこの3文字を見ると、1950年代初期から1992年までポートランドを中心にオレゴンとワシントンで活動していた団体を思い出すはず。だが、今回は全くプロレスとは関係なし。他に題名を思いつかなかっただけのこと。(笑)
数年前にニューヨークから日本へ帰国した友人のYが結婚するっつうんで、先週末はオレゴン州ポートランドへ行ってきた。約27~28年ぶりで2回目。前回行った時は、プロレスファンの友人の自宅に入り浸って酒飲みながら試合のビデオを観まくってたんで(結局そっちか…?)、街の中を歩くことはなかった。
Yについて色々書くと、嫁入り直後の彼女にとって恥ずかしい話の方が多いような気がするんで、ここでは割愛するとして、まぁとにかく、ええ相手見つけて、とりあえず安心といったとこか。
15日(金)朝4:30に起き、支度をしてUberを呼んで空港に向かい、時差3時間のポートランドには11:00頃に到着。そこから州境の川を越え、Yの…というか、お相手のTのアパートへ。そこはバンクーバーという、カナダにある有名なのと同じ名前の町で、ちょっと紛らわしいが、どうやらいつの間にかワシントン州にも初めて来てしまったようだ。
夕方、バンクーバーの裁判所での、約15分という超簡単な式が終わり、その後はみんなで雨の中を歩いてレストランへ。
…と細かいことを書くより、先週末行った店をとりあえず挙げてみよう。
金曜夕方~夜:
LUXE (レストラン) – ここで軽くつまみながら一杯の予定だったが、『小皿』の量が予想以上に多かった。
Loowit Brewing Company (ブルワリー) – 当初はここでディナーの予定だったが、自分は既に満腹になりかけてたのでビールのみ。
土曜昼:
Baerlic Beer Garden & Food Pod (ブルワリー) – ちょっとした行き違いで、自分は1人30~40分かけて電車とバスで郊外に向かうことになったが、これが現地の雰囲気を予定外で楽しめるといういい機会に。ブランチだが、ブルワリーなんで、結局みんな真昼間から飲む。
土曜夜:
Lechon (南米料理) – コースメニューを予約してくれてたらしく、出てきた食事の全てが美味かった。
Rock Bottom Restaurant & Brewery (ブルワリー) – 満腹のはずなのに、それでも飲みに向かうご一行。
日曜昼:
Victoria (バー) – ランチとはいえ、バーなもんで…。
Voodoo Doughnut (ドーナツ屋) – 甘いものにはあまり興味がないんで知らなかったが、長蛇の列が並んでるのを見ると相当有名な店らしい。豊富な種類の派手なトッピングに騙されたくなかったんで、95¢の何も乗ってないのを1つ買ってみたが、まぁ、あんなもんだろう。
…と、ここまでは全て、Yの現地の友人が計画してくれてた。どの店も美味しかったんで本当に感謝。
夜11:00発の夜行便でニューヨークに戻る予定だった自分は、その後みんなに別れを告げ、ポートランドの街の中を散歩。
泊まってたホテルの前で降ろしてもらったが、色々歩き廻ってるうちに、結局、同じドーナツ屋のそばを歩くことに。寂れた中華街を抜けて川まで出ると、『Japanese-American Plaza』なるものが。細かいことは判らなかったが、どうやら、第二次世界大戦中、アメリカ国籍なのに日系人だというだけで収容所に入れられた人達や、先祖の母国である日本を敵にし、米軍として戦った日系人達に関する記念碑らしい。ホテルの前から、この川沿いを通っている道が、『ナイトー・パークウェイ』という名だった。気になったので後で調べてみると、オレゴンに住んでいたが、収容所入りを逃れるためにユタ州の親戚のところに逃げ、その後米軍の一員として、戦後日本で通訳を務め、地元ポートランドでは実業家として貢献したウィリアム内藤の功績を記念して名付けられたらしい。
そしてまた街の方に向かって行くと、『Oregon Nikkei Legacy Center』という看板が目に入った。日系人関係の記念碑や『内藤公園道路』の近くでそんなのを見ると、入らないわけにはいかない。決して大きくはなかったが、現地の日系人の戦前から戦後にかけての歩みが、解り易く学べる場所だった。そこの職員の人も、かつて、現在の中華街の地域が全体的に日本人街だったらしく、かと言って決して乗っ取られたわけではなく、お互い協力し合ってきたことなど、色々と説明してくれた。先人の方々の苦労や努力があるからこそ、現在自分みたいな奴がこの国で比較的楽して生きていけるというのを改めて感じた。
この街を歩いてて感じたのは、人々の雰囲気の良さ。確かにクスリでラリって独り言で叫びながら歩いてるのも何人かいたが、路上で新聞売ってるおっさんや郵便配達のおっさんまで、すれ違い際に挨拶してくるし、ホームレスが金をセビってくる時にかけてくる言葉もやけに丁寧だった。
もう少し歩いてみたが、ええ加減疲れてきたんで、どこか店に入りたいと思い、現地で人気のあるブルワリーを何件か検索して行ってみたが、どこも満員で、やっと入れたのが、Blackwoods Brewing Companyという店。バーのスクリーンに映ってたゴルフがつまらんということもあったが、丁度生中継だったんでスマホでWWEを観ながらくつろいだ(結局そっちか…?)。
しばらくすると、今回結婚式のために来て、初対面だったが、たまたま自分と同じ便で帰ってくるという人達から連絡が入った。晩メシを喰う店が決まったというので、時間を合わせて Portland Mongolian Grill & Hot Potで合流。モンゴリアンBBQと火鍋の両方をやってるのは、もしかして珍しいんだろうか。
その後、4人でUber(…って、Lyftだったかも?)を呼んで空港へ。チェックインした後、当然のごとくバーへ直行。
しかしまぁ、決して全員が自分より若いってわけでもないのに、今回出会った人達の大半が、かなりよく飲む。自分はというと、ここしばらくはビールの量を抑えてたし、最近の寝不足と旅の疲れがあったのか、いつもほど今回のみんなのようには飲めず喰えず…という気がした。
なんだかんだ言って、これまで、飲む量だけではなく、喰う量まで自分に付き合ってこれた女ってのはYくらい。是非『弟分』には幸せになってもらいたいもんだ。
Jesus loves y’all.




