今朝、ニューヨーク州内の、それも車で一時間くらいのところで販売された宝くじの券が、夕べの抽選で$320ミリオン(約367億円)以上のジャックポットに当たったというニュースを読んだ。
「結構近所か。もし自分がその券買ってたら、どうなってたかな。」などと、馬鹿なことを考えながらマンハッタンを歩いてた。
ほぼ売られると思われるうちの教会の建物を買い取って修繕するのは当然として、身内や友達、この近辺や東北の被災地で未だ苦しんでる人達、他にも色々、助けれるよな……とか。もちろん家や車のローン、クレジットカードの返済なんかちょろいし、こどもの教育費のために貯金ってのもありだろう。
その反面、多くの色んな誘惑や攻撃に直面するはず。何でもないことで訴えられたり、家族が誘拐されたり、最悪の場合、数日後に自分が死体で発見されたり。もともとそんな金を持ってない奴のところにある日突然そんな額が手に入ったら、通常の生活を続けることは難しいのは当たり前のこと。
色々考えながら歩いてると、ホームレスの親子がいた。若い母親と、2、3歳くらいの女の子。
ニューヨークには、本当に多くのホームレスがいる。その中の多くは、その方が稼げるからそうしてるという人達もいると聞く。
その親子を見て思った。
もしも本物なら、当然可哀相。だが、もしも『ヤラセ』だとしたら、それに利用されている女の子が、これまた可哀相。いずれにせよ、せめて少しだけでも…って思えてきた。
それから2ブロックほど歩き、赤信号で待つことに。横断歩道の向こう側には、これまたホームレスの若い女性が座ってる。こっちの方が本物かどうか見当しにくい。でも顔色は悪そう。
彼女の前には、信号待ちの人達が数人立っていた。その中の男が一人、旅行者かどうか知らんけど、彼女の方にカメラを向ける。すかさず顔を覆うホームレスの女性。男は、写真だけ撮って、信号が青に変わるとそのまま歩き去っていった。
そんなの見てると、再び、自分が出せるのは微々たる額なんだけど…って思えてきた。
彼女が持ってたカップにお金を入れようとして気づいたのが、殆どペニー(1セントのコイン)だったってこと。他のコインと色が違うから目立つ。
彼女が本物かどうかってのは、既に問題じゃなくなってた。高そうなカメラで写真を撮りながら、ちょっとした小銭さえも入れない人ってのが、この世にはいるんだと思うと、虚しくなってきた。
同じニューヨークの中で、夕べのニュースと、あまりにも落差が激しすぎて、複雑な気持ちにならずにはいられなかった。




