Brave Combo @ Bryant Park

[ ニューヨーク / 音楽 ]

懐かしさのあまりに…。

通常毎週水曜はマンハッタンのお客さんとこで仕事だが、昨日は、決してついでというわけではなく、その仕事が終わって、夕方ブライアントパークという公園での野外コンサートにも行ってきた。我が母校北テキサス大のあるデントンを拠点としたバンド『ブレーブ・コンボ』が演奏をするという情報が、大学で同じ専攻だった日本人の友人から入ってきたからだ。とはいえ、その友人は遠くに住んでるんで残念ながら来れなかったが…。

テキサスに住んでいた90年代前半、彼らの演奏を聴く機会が何度もあった。時々キャンパスのイベントでも演ってたし、大学の脇にあるクラブへも聴きに行ったことがある。

基本的にポルカやワルツ、サルサなど、ダンス向けの音楽が中心だが、時々バラードやブルース、ロックっぽいものも入れてくる。大学時代に聴いてた頃は、盛り上がったところで、「もういっちょポルカ踊るか!」とか叫んだかと思えば、突然『青い山脈』を、それも全て日本語で歌い、間奏の部分で、「好きと好きなら、ええやないかええやないか、ヨイヨイヨイヨイ!」と掛け声を入れたりしてて、超ウケた。あの頃は、「俺達がやってるのは、『世界音楽』だ。」とか言ってたっけ。最優秀ポルカアルバムで2度グラミー受賞したこともある。

ニューヨーク公立図書館の裏で、紀伊国屋書店の真ん前にあるブライアントパーク。時々座ってぼけぇ~っとして時間を潰すことはあるが、実はここでまともに音楽を聴くのは初めて。結構な数の椅子が並べてあったが、演奏が始まったころには半分も埋まってなかったんで、自分は前から4列目くらいに座れた。

これまでも何度か書いてきたが、自分は踊ることが好きじゃない。なので、ボーカルの人が観客に対して、ステージの前にどんどん出てきて踊るように何度も促すが、全く興味はない。でも演奏は昔と同じような感じで、十分楽しめた。

ただ、当時中心にボーカルをやってたベーシストは時々歌う程度で、後は殆どキーボーディストが仕切ってたんで、多少雰囲気は違った。そのベーシストは、ちょっと前までしばらくバンドから離れてたらしいんで、今でも中心人物ってわけにはいかないのかもしれない。

コンサートの途中、キーボーディストが言った。

「俺達の音楽なんて、移民なしではありえない。ヨーロッパからの移民がメキシコにアコーディオンなどの自分達の楽器を持って行かなければ、こんな音楽は存在しなかった。色んな人達が色んな土地に移住して、色んな音楽が生まれてきたんだ。人々は、気に入らなかったらその地を去り、他に移住する。それだけのことだ。」

今そんなことを言うと、政治的に聞こえるが、でも事実だと思う。もちろん周りは拍手喝采。ニューヨークなんだから当たり前か。

当然のことながら、前に出て行って踊り始める人達の数は増える一方。ちょっと気になったんで、周りを見渡したら、殆どの席が埋まっていた。

Brave Combo audience

とにかく周りは盛り上がってたわけだが、自分はというと、時々テキサスでの日々を思い出しながら感慨深くなっていた。色んなとこで演奏して多くの人々と出会ってきた本人は勿論覚えてなかったが、ベーシストとは当時、前述の日本人の友人と3人で飲みに行って、主に音楽や日米の文化の違いなどについて色々語りまくったこともあり、彼がスペイン語で歌うのを聴くと、一挙に25年前の大学時代に戻りかけたような気になって、涙が出そうになった。

Brave Combo

コンサートが終わり、そのベーシストに挨拶して会場を去った。一緒に撮った写真を、大学時代の友達数人に送ったら、その中の1人で、今でもダラス郊外に住んでるアメリカ人の友達から、「彼は、俺が高校の頃、2件隣りに住んでたんだ。スティーブのこともよく知ってたよ…。」という返事が来た。そういう事を知ってたら、もっと話が盛り上がったかもしれない。更に懐かしくなった。

前回デントンに行ったのは、2016年3月のこと。実はそれが大学卒業以来初めてで約21年振りだった。

なんかまた、近いうちにテキサスへ行きたいと思わせてくれたコンサートだった。

Jesus loves y’all.