ウッディ・ガスリーという、アメリカのフォーク音楽の教祖的存在の歌手がいた。ボブ・ディランにも大きな影響を及ぼしている。
その息子のアーロ・ガスリーという、これまた有名なフォーク歌手がいる。
彼の最も有名な作品は、『アリスのレストラン』という、オリジナル録音は18分以上にも及ぶトーキング・ブルース系の曲だ。実話を元にしていて、映画にもなっている。
「二年前のサンクスギビング…」という設定で始まるこの曲、どこかのクラシックロックやオールディーズ専門のFM局で、毎年必ずと言っていいほど感謝祭の日に流れている。自分も何故か、ほぼ毎年、アーロのベスト盤を車のCDプレーヤーに入れて聴いてたりする。ちなみに自分が好きなのは、『Last to leave』や『City of New Orleans』といった、他の曲なんだが…。
この曲の舞台は、マサチューセッツ州のバークシャーズという地区で、ノーマン・ロックウェル美術館のあるストックブリッジや、タングルウッド音楽祭で有名なレノックスという町もあり、意外と日本人にも馴染みのある地域だ。
この週末、用事で同州ハンコックというとこに一泊の予定で行くことになってたんで、途中でアーロに縁のある場所に寄ってみたかった。
その曲では、『アリス』という人が、教会に住んでいたとあるが、実在したアリス・ブロックという人のことで、グレート・バリントンという町の無人化した教会を買いとり、実際そこに住んでいたという。
今では、『ガスリー・センター』と名前を変え、特定の宗教に捉われず、色んな音楽が演奏される、公民館みたいなものになっているらしい。
そしてしばらく北上すると、ストックブリッジ。
ロックウェルの絵でも有名なダウンタウンには、以前『アリスのレストラン』だった店が、全く同じ、食料品店の裏という妙な場所で、別のオーナーによって経営されている。
というわけで、そこの食事には興味なかった自分と嫁さんは、日本人旅行客らしく、そのまま写真だけ撮って宿泊地へと北上。訳あって、今晩は無料で泊まらせてもらえる。
結構山の上の方に来てるらしく、その建物から見た景色も、なかなかいい。ちなみに、向こう側の山に見えるのは、スキー場。さすがのマサチューセッツも、この時点でまだスキーができる年って、珍しいらしい。








