十数年前に、弟に薦められて聴き始めたアーティスト。結構好きだったんだが、去年の八月に亡くなっていたっての、たったさっき知った。まぁ、去年の八月というと、彼が亡くなったと知ったところで、それどころじゃなかったと思うが…。
ウィリー・デヴィルの面白いところは、ブルースやドゥーワップっぽい音楽だけじゃなく、フランス風のものやラテン、ニューオリンズのものなど、色々なスタイルを取り込んでいるところで、本当の意味でアメリカっぽいっつうのは、こういうのを言うのかもしらん。
曲の多くは自作が中心なんだが、彼のアルバムには大抵、二、三曲は他人のカヴァーが入ってて、それも面白かったりする。
自分が彼の曲で最初に気に入ったのは、ジャイヴ・ボンバーズの『Bad Boy』のカヴァー。
他にも、例えば、ビートルズやローリング・ストーンズに影響を与えたR&Bアーティスト、アーサー・アレクサンダーが書いた『You better move on』も、Willyがやると、なんとなくラテン風になったりして面白いが、ジミ・ヘンドリックスの『Hey Joe』を、ここまでやってしまうのも凄い。
もちろん、彼のオリジナルでも気に入ってる曲が幾つかあるが、自分が最も好きなのはこれ。ここまでの曲を書けるのに、なんでメジャーになれなかったんだろうか、不思議に思う。
「彼の死は、アメリカ人が知らなくても、アメリカにとって大きな損失だ。」って、誰かが言ってらしい。実際、ウィリー自身、昔のインタビューで、「自分には理論がある。自分が死んだ後だったら、もっとレコードが売れるってことだ。あまり嬉しいことじゃないけど、この考え方に慣れないとな。」って語ったという。
亡くなってまだ一年以内だが、時間が経つにつれ、彼の音楽がもっと世間に認知されたらいいと思う。




